OODA(ウーダ)ループトレーニング
状況の変化に応じて臨機応変に判断し、柔軟に対応する新たなマネジメントです。
OODAとは?
OODA(ウーダ)とは、変化する状況に迅速に対応し、効果的な成果を引き出すためのマネジメントモデルです。これはもともとアメリカ空軍で開発されたメソッドであり、欧米では組織運営や企業活動における標準的な概念となっています。近年、日本でもこのOODAの概念が認知され始め、特に現代のビジネスシーンでの適用が増えています。変化の激しい環境下でのマネジメントにも非常に有効な手法です。
OODAは、Observe(観察)、Orient(方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の4つのステップの頭文字を取った略称で、「ウーダ」と読みます。これは、PDCAサイクルと類似したフレームワークですが、特に変化の速い状況において強みを発揮します。
PDCAサイクルがPlan(計画)から始まるのに対し、OODAはObserve(観察)から始まります。また、PDCAサイクルが一方向のサイクルであるのに対し、OODAは後戻りが可能なループ構造となっており、これが「OODAループ」と呼ばれる理由です。このループ構造により、変化する状況に柔軟に対応できるのです。
◽️ OODAの4つのステップ
Observe(観察):状況や環境を客観的に観察し、正確に現状を把握します。このステップでは、仮説や先入観を排除し、公平かつ客観的に観察することが重要です。
Orient(方向づけ):観察によって得られた情報を基に状況を判断し、取るべき行動の方向性を定めます。
Decide(意思決定):具体的な手段や方策を決定します。
Act(行動):決定した内容を実行に移します。
このプロセスの結果として生じた変化を再び観察し、新たなOODAループに移行することで、迅速かつ効果的な対応が可能となります。これにより、過去の経験や先入観にとらわれることなく、現状に最適な行動を取ることができます。
カリキュラム
OODAループ入門
対象
OODAループの概念に初めて触れる方
概要
OODAループの概念理解を目的としたレクチャーやワークを中心にプログラムを設計しております。
状況変化を捉えて臨機応変に判断し、行動する力を体系的に学び、職場で活用するヒントを得ていただきます。
内容
-日本のビジネススタンダードであるPDCAサイクルをOODAループと対比して再認識
-現代のビジネスシーンで求められるOODAループの概念理解
-ワークを通じたOODAループのポイント理解
-OODAループの体験
-職場でのOODAループの活用検討
OODAループトレーニング
対象
OODAループ実践の機会を積み重ねたい方
概要
OODAループ実践ワークやアクションプランの作成など、職場でのOODAループ実践を見据えたプログラムを設計しております。 状況変化を捉えて臨機応変に判断し、行動する力の習得、職場での活用を促します。
内容
-現代のビジネスシーンで求められるOODAループの概念理解
-インバスケット法を活用したOODAループトレーニング
-素早い判断力を鍛えるトレーニング
-ケースに応じたOODAループトレーニング
-職場でのOODAループ実行計画の策定
期待できる効果
OODA(ウーダ)ループトレーニングを受講することで、状況の変化に応じて臨機応変に判断し、⾏動する⼒が⾝につきます。また、上⻑に判断を委ねるマネジメントから脱却することで、⽬的を重視し、本質を捉えて⾏動する⼒が⾝につきます。
仕事の回し⽅、会社‧組織の変⾰には⼀⼈⼀⼈の概念を変⾰することが必要です。本プログラムでは最終的にはお客様の会社‧組織そのものを変⾰することができるよう、OODAループの素地を⾝に付けるものとしています。
PDCAとOODAの違いとポイント
OODAは4つのプロセス、【Observe/観察】→【Orient/⽅向付け】→【Decide/決⼼】→【Act∕⾏動】でマネジメントを⾏う⼀⽅で、PDCAは、【Plan/計画】→【Do/計画の実⾏】→【Check/実⾏の評価】→【Action/⾏動の修正】でマネジメントを⾏います。
これまでの管理職は、PDCAを基本としてマネジメントを⾏ってきました。しかしながら、PDCAマネジメントは、”Plan”を作ることが重視され、また”Do”は「計画通りに進む」か否かが評価の対象になり、”Check”が責任追及の場になる為、成果に結び付くまでに時間が掛かります。これに対してOODA(ウーダ)は、環境変化に柔軟に対応する新たなマネジメントと⾔われています。PDCAにおける”Do”の結果が全て出るまで待つことなく、次の”Action”を⾏うことも可能です。
弊社のOODAループトレーニングは「PDCAサイクルと併⽤する」ことでより⼀層効果を引き出すプログラムとなります。
PDCAサイクル
トップダウンによる現場を踏まえない無理な計画が出され、想定外のことが起きても、計画を重視してマネジメントが⾏われる傾向があるため、現場が蔑ろになる。
OODAループ
現場のリーダーが 、状況に応じて臨機応変に判断し⾏動をすることで、これまでの”上⻑”に判断を委ねるマネジメントよりも、⾏動へのスピードが格段にあがる。