仕事の良し悪しや速さは、課題や事柄に対する“考え方”に起因します。
ロジカルシンキングプログラムでは、課題や事柄の「整理」「仮説」「判断」を通して、論理的思考力を身に付けます。
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは、物事を結論とその根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法です。日本語では「論理的思考法」とも言います。この方法を用いることで、聞き手に対してもわかりやすく伝えることができます。特に問題解決の際には、原因の特定や解決策の立案に非常に効果的です。
ビジネスシーンにおける重要性
ビジネスシーンでは、筋の通った論理的な説明や相手を納得させるシナリオで話すスキルを身につけることが重要です。「何を言いたいのか?」と疑問を抱かれることなく、明確で論理的な説明が求められます。
情報共有における役割
論理的に思考する能力は、人と情報を共有する際にも役立ちます。特にビジネスの場では、感情的な説明よりも事実に基づいたロジカルな説明が望まれることが多いです。首尾一貫した説明をすることで、自分の考えを相手に伝えやすくなります。
テレワークとオンラインコミュニケーション
直接話す場だけでなく、メールやチャットを通じたコミュニケーションでもロジカルシンキングが重要です。特に2020年以降のテレワーク増加に伴い、オンラインでのやり取りが一層増えました。このような状況では、相手の反応を直接感じ取りにくいため、わかりやすく論理的に伝える能力がさらに求められます。
提案や説明におけるメリット
新しいアイデアや企画の提案、自社の商品やサービスの説明において、論理的で分かりやすい説明が理解と承諾を得やすくすることで、大きな利点となります。
研修目的
ロジカルシンキングプログラムの目的は、ビジネスパーソンが物事を漠然と捉えるのではなく、明確に分類し整理するための考え方を身に付けることです。具体的には、発生している事柄を的確に捉え、客観的に評価する方法を学び、合理的に意思決定する手法を習得することを目指します。
物事を分類し整理する能力の向上
複雑な情報を簡潔にまとめ、理解しやすい形に変換するための基本的なスキルです。このプログラムでは、情報の整理と分類を行う際のフレームワークや手法を学び、実際のビジネスシーンで即活用できるようにします。例えば、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)やロジックツリーなどのツールを用いて、情報を体系的に整理する技術を習得します。
観察力と分析力の強化
発生している事柄を的確に捉えるためには、観察力と分析力が重要です。このプログラムでは、現状を正確に把握し、問題の本質を見極めるための方法論を提供します。具体的には、データ分析やヒアリング技術を駆使して、得られた情報を客観的に評価し、バイアスのない視点で状況を理解する能力を養います。これにより、合理的かつ効果的な意思決定を行うための基盤を構築します。
因果関係の分析と整理
物事の因果関係を把握し整理することは、納得性と説得性を高めるための重要な要素です。ロジカルシンキングプログラムでは、因果関係の分析方法を学び、論理的に一貫した主張を構築するスキルを身に付けます。これにより、複雑な問題を解決する際に、根本原因を明確にし、それに基づいた解決策を提案する能力が向上します。例えば、フィッシュボーンダイアグラム(特性要因図)や因果ループ図などを活用して、問題の構造を視覚的に表現し、論理的な解釈を行う技術を学びます。
このプログラムを通じて、受講者は論理的思考の重要性を理解し、実践的なスキルを習得することができます。結果として、職場においては、意思決定の質が向上し、コミュニケーションが円滑になり、チーム全体のパフォーマンスが向上することが期待されます。論理的なアプローチにより、問題解決能力が高まり、説得力のある提案や報告を行うことで、組織全体の目標達成に貢献することができるでしょう。
このように、ロジカルシンキングプログラムは、個人のスキル向上だけでなく、組織全体の効率性と生産性を高めるための重要な研修プログラムです。
研修概要
ロジカルシンキングプログラムでは、参加者が課題や事柄を「整理」「仮説」「判断」のプロセスを通じて、仕事の質やスピードを向上させるために必要なスキルを身に付けることを目指します。具体的には、以下の5つの考える技術を学びます。
ゼロベース思考
ゼロベース思考とは、既存の概念や前提条件を取り払って、全く新しい視点から物事を考える方法です。この技術は、固定観念にとらわれず、革新的なアイデアや解決策を見つけ出すために非常に有効です。研修では、ゼロベース思考を実践するための具体的なステップやアプローチを学びます。
演繹法と帰納法
演繹法と帰納法は、論理的な推論を行うための基本的な方法です。演繹法は、一般的な原理から具体的な結論を導き出す方法であり、帰納法は、具体的な事例から一般的な原理を導き出す方法です。このプログラムでは、これらの思考法を効果的に使い分ける技術を習得し、論理的な思考力を高めます。
絶対条件と十分条件(MUST/WANT)
絶対条件(MUST)と十分条件(WANT)は、目標達成のために必要な条件を明確にするためのフレームワークです。絶対条件は、必ず満たさなければならない条件であり、十分条件は、満たすことで望ましい結果を得られる条件です。研修では、このフレームワークを用いて、問題解決や意思決定のプロセスを効率化する方法を学びます。
仮説思考
仮説思考とは、現時点で得られる情報や知識に基づいて仮説を立て、それを検証しながら進めていく思考法です。このアプローチは、問題解決のスピードを速め、より効率的に解決策を見つけるために有効です。研修では、仮説の立て方、検証方法、およびその適用方法について詳しく学びます。
MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)
MECEは、情報を漏れなくダブりなく整理するためのフレームワークです。この技術は、情報を体系的に整理し、問題の全体像を把握するために不可欠です。研修では、MECEを使って複雑な情報を整理する方法を実践的に学びます。
これらの技術を通じて、参加者はロジカルシンキングの基礎から応用までを体系的に学び、実務での活用方法を身に付けることができます。プログラムは、講義と実践的な演習を組み合わせて進行し、具体的なビジネスシーンでの応用力を高めることを目的としています。受講者は、実際の業務に直結するスキルを習得し、仕事の質とスピードを向上させることが出来ます。
期待できる効果
- 物事を整理する手法と重要性の理解
- 合理的に判断するための手法の習得
- 納得性・説得性を高める伝達手法の習得
受講者の声
- 通常の仕事とロジカルシンキングが密接に関係していることを初めて理解できました。これから仕事で活かせるように使っていきたいと思います。
- 今まで営業活動で行ってきたことや考え方を整理できたと思います。ありがとうございました。
- 今まで合理的に判断してきたつもりですが、振り返ってみるとやや怪しいところもあるのでは?と反省しました。
FAQ
Q1. ロジカルシンキング研修のポイントは何ですか?
A1. ロジカルシンキング研修のポイントは、「実業務に応用できる論理的な思考法を身につけることができる点」です。
職場でのコミュニケーションや文書のやり取りにおいて、論理的であることは必要不可欠です。ロジカルであるとは、「筋道が通っていて矛盾がないこと」を意味します。あいまいな表現を避け、相手の立場に立ったわかりやすい伝達を行うことは、職場において非常に重要です。
情報を整理し、過不足のないように洗い出し、「モレなく、ダブりなく」順序立てて考えることがこの研修のポイントです。これにより、実際の業務で活用できる論理的思考のスキルを磨くことができます。
Q2. 自社の状況に合わせたケーススタディを作成できますか?
A2. はい、可能です。研修前に受講者の皆様に事前課題をお配りし、その回答を集計してカリキュラムをカスタマイズします。
これまでも、多くのお客様の異なるニーズに対応してまいりました。例えば、「特に論理的な文章作成を重点的に学ばせたい」といったご要望や、「実務の問題解決能力を強化したい」といった具体的なリクエストにも応じてきました。
詳細なケーススタディの作成にあたっては、お客様と協力しながら、具体的なシナリオを設定いたします。これにより、実際の業務に即した内容で、より効果的な研修を提供することができます。
Q3. ロジカルシンキングのフレームを学ぶだけなら研修ではなく、書籍で十分ではないですか?
A3. ロジカルシンキングの研修は必要であると考えます。「知っている」と「できる」には大きな違いがあり、この研修でその差を埋めることができます。MECEやロジックツリーなどを知っている人は多いですが、実際にテーマを漏れなく分類したり、ロジックツリーを作成して「So what?」と「Why so?」を行き来するなど、実践的なワークに取り組むことで、初めてその奥深さや難しさを実感できます。
研修では、これらのスキルを実際に使いこなすための演習を通じて、「わかったつもり」から脱却し、深い理解と実践力を身につけることができます。書籍での学習では得られない、実際の経験を通じた学びが研修の大きなメリットです。
論理思考力育成「ロジカルシンキングプログラム」
仕事の良し悪しや速さは、課題や事柄に対する“考え方”に起因します。
ロジカルシンキングプログラムでは、課題や事柄の「整理」「仮説」「判断」を通して、論理的思考力を身に付けます。