学生向け『就職活動支援セミナー』レポート②
前回5月10日(木)の「俳優から学ぶ就職活動支援セミナー」に引き続き、就職活動生の支援のため5月22日(火)に「不合格理由から学ぶ就職活動支援セミナー」を開催いたしました。
「学生はいつも落とされる側、企業はいつも落とす側」私も就職活動をしている最中にそんなうらめしい声をよく聞いたものです。
そこで参加した学生さんには選考会議を疑似体験してもらいました。
最終選考まで上がってきた優秀な8人の学生、そのうち4人を選ばなければならない。
その中で苦渋の決断をした彼らの感想は・・・
・不採用にするのもこんなに大変なんだということがわかりました
・一度会ったくらいじゃ会社にふさわしいかどうか決められないと思う
・結局選びはしたが、最後は感覚になってしまった。
選ぶ側もつらいのです。一緒に仕事をする機会がない以上、要件にあった応募者を選ぶだけでも難しいのに、その応募者が要件に合っているかどうかわかるのは、入社して数年後、もしくは十年以上かかるかもしれません。
学生だって同じこと。今回来た学生さんの悩みはズバリ会社選び。
・求人サイト等の媒体では自分の価値観から企業を探すことが難しい
・興味関心が広すぎ、会社を絞ることができません。
自分の要件にあった会社、今後活躍できそうな会社を選ぶのは容易ではありません。
それにしてもどのようにしてこんな大量の学生と企業が「マッチング」するのでしょうか。
選考のポイントとは、結局のところ何なのでしょうか。
よく選考の最終的ポイントは、「面接官が参加者と一緒に働きたいと思うかどうかだ」と言われますが、その理由の一つは選考の非合理性にあります。
学歴や知識などの客観的特徴とは別に選考軸が能力や態度だった場合、しばしば選考において選考側はその人を合致していると、決定するための合理的理由を持ちえません。
特に最終選考の学生となると、単純には能力や態度の差は見当たりません。
検討材料となる情報不足の結果、最終的には無意識的に自分と一番近しい性質を持った人を選んでしまうのです。
その際、欠けた合理性(=自分が持つ無意識的な性質)の部分が「会社に合っている」「一緒に働きたい」という言葉に表れるというからくりです。
もちろん上記の部分も同じ会社の人間としてやっていくには重要な要素です。
選ばれた人は選んだ人の性質を映す鏡なわけですね。
みなさんの会社ではいかがでしょうか。
選考だけじゃなく、評価や選抜の際、自分と似通った人に(期待部分を除き)実力以上の評価を与えてはいませんか。
そのような時は、是非自分自身と自分の選択の結果を客観的な目線から見つめなおしてみましょう。
次回は上記のような客観的な目線から、会社を選ぶ方法を見つけるセミナーを開催します。