ま行

マネジメント

マネジメントとは

マネジメントとは、「管理」や「経営」を意味する言葉である。アメリカの経営学者P.F.ドラッカーは、マネジメントを「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」と定義する。マネジメントでは、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を効率的に運用し、組織で掲げられた目標達成のために組織を機能させることが求められる。

組織を機能させるテーマ

組織を機能させるテーマとして

①戦略の推進②顧客満足度の向上③数値目標の達成④基本業務の効率化⑤部門間連携の促進⑥チームワーク醸成⑦人材育成の7つある。

①戦略の推進
戦略の推進は、組織の設定した戦略が実現できるように率先して進めていくことである。率先して進めるというのは、マネジメントを担う管理職自らが行うことではなく、部下自らが主体的に動くように導くことを意味する。そのためには、戦略もただ部下に伝えるだけではなく、部下の業務や動きに合わせて具体化し、伝えていくことが求められる。

②顧客満足度の向上
実際に組織で行っている商品・サービスが顧客にはどのように捉えられているのか把握し、顧客満足度を向上させるための施策を検討する。施策としては、具体的に品質や業務工程を見直すこともあれば、顧客の性質に合わせて部下をアサインさせる等々様々である。

③数値目標の達成
管理職は、管理する組織に課せられた目標を達成させる責任がある。組織の成果として課せられる数値目標の達成もその1つである。とはいえ組織の数値目標を部下にそのまま落とせばよいというわけではなく、組織の数値目標を達成するために下位組織だとどの指標を目指させるのか、個人だとどの指標なのかといったように、数値目標からのブレイクダウンが必要である。ブレイクダウンにおいて重要なのは、上位目標から下位目標への接続の整合性や蓋然性が担保されていることである。とはいえ、ブレイクダウンにおいて前提となるのは、ブレイクダウンされる目標そのものがスローガンになっているのではなく、しっかりと組織に課せられた目標を実行できるレベルまで具体化されていることである。

④基本業務の効率化
組織の生産性を向上させる上で、今までやってきた業務プロセスの効率化も欠かせない。他部署や部下から挙げられるシステム導入や、アウトソーシング等々の提案に対して、今後のリスクとメリットを鑑みながら決定をすることが求められる。決定を下した場合は、その内容が推進できるように、リソースの調整や調達を行う。

⑤部門間連携の促進
組織の代表である管理職は、他部署との連携を部下に促したり、時には率先して行ったりすることが求められる。特に管理職同士での情報交換は、組織の立ち位置を検討したり、リソース調達をしたりする上で重要である。足りない人材を他部署との協力で補うことで、会社という組織の機能も強化される。しかし、組織が縦割りで、且つセクショナリズムがある場合、組織の売り上げを守ることに重きを置かれ、他部署との連携を促進することは難しくなる。管理職は組織の責任者ではあるが、自部門に固執した視点ではなく、会社全体を俯瞰して物事をとらえる視点が重要であろう。

⑥チームワーク編成
組織は個人の力だけで成立しているわけではなく、チームで支えられているところもある。部下各々の能力や性格等を踏まえ、より良い生産性向上が図れるチームを編成する必要がある。そしてただ編成するのみで終わるのではなく、そのチームがより活性化するようにコーチングやティーチングを通してサポートする必要がある。

⑦人材育成
組織を強化するにあたり、人材の育成は非常に重要である。管理職は管理職自身が育成を行う場合もあるが、より求められるのは育成責任である。部下に育成を任せる場合においても、その人材が成長したかどうかの責任は管理職に委ねられる。そのため、管理職も任せきりにするのではなく、日々部下の観察や支援が求められる。

以上が管理職において求められる7つの領域である。とはいえ管理職にも職責のレベル感があり、領域ごとに求められる基準も異なる。

管理職の役割

管理職はトップマネジメント(最高責任者層)とミドルマネジメント(中間管理職層)、ローアーマネジメント(監督者層)に分けられる。それぞれの役割は以下の通りである。

・トップマネジメント(最高経営者層)
組織の基本的な方針を決定し経営計画を立て、組織の運営方針を決める。経営に関する総合的な意思決定と同時に、最終的な責任を担う役割がある。

・ミドルマネジメント(中間管理者層)
会社の経営管理を担うトップマネジメントと現場の作業管理者であるローアーマネジメントの中間に位置する存在である。トップマネジメントをサポートし、戦略的判断、指示・命令、組織の運営方針などを下層部へ正しく伝えることが求められる。また、ローアーマネジメント層を指揮監督し、ボトムの意見を吸い上げる役割を担う。中間管理者はトップマネジメントである経営陣とローアーマネジメントを介した現場の社員をつなぐ結節点であり、意思疎通が必要な組織運営において欠かせないポジションである。

・ローアーマネジメント(監督者層)
最下層に位置する存在である。末端の業務遂行を直接指揮・統制し、組織戦略や施策を現場の活動へ反映させながら上層部が描いたビジョンの実現を目指す役割を担う。

以上が管理職内における職責に基づく階層である。この職責のレベル感は役職定義にも反映されることがある。各階層のマネジメント領域で何を求めるのか明確にすることは、組織の活性化を促す上で重要である。

「sai*reco(サイレコ)」組織人事の情報を蓄積し、有効な経営情報としての活用を支援するクラウド型人事管理システムです。
HRオートメーションシステム「sai*reco(サイレコ)」を是非ご活用ください。

詳細はサービスHPへ

 

 関連イベント・セミナー

お役立ち資料|アフターコロナ時代に呼応した「ジョブ型人事制度」への対応

内容概要

働き方改革の推進やCOVID-19により、従来の働き方・雇用・評価・処遇では耐えられなくなっております。
企業は雇用の在り方・制度の在り方に変化を求めれています。 そのような状況の中...

詳細内容を見る

お問い合わせ

資料請求‧お電話など各種お問い合わせは下記よりお気軽にご相談ください。

03-6231-9505

平⽇ 9:00 - 18:00(⼟⽇祝⽇を除く)