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VUCA

VUCAとは

VUCA(ブーカ)とは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取った造語である。意味するところは、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を指す。元々は米ソ冷戦後の不確実な状況下において米国で軍事用語として使われ始めたと言われている。その後、近年コロナ禍のパンデミックやAIなどデジタル技術の進化などにより大きな変化が相次いだことから、2010年代以降には変化が激しく先行きが見えない状態を意味する言葉として、ビジネスにおいてよく使われる言葉となった。また、2016年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で「VUCAワールド」という言葉が使われたことにより、VUCAという言葉が世界中で認知される言葉になった。

日本では、2019年3月に経済産業省が発表した「人材競争力強化のための9つの提言(案)~日本企業の経営競争力強化に向けて~」の中に、3つの大原則のうちの一つとして「経営トップが率先して、VUCA時代におけるミッション・ビジョンの実現を目指し、組織や企業文化の変革を進めること」という記載がある。
このように、国内外問わずVUCAの時代と呼ばれる背景として①IT 技術の進化と発展②グローバル化③気候変動④新型コロナウイルス感染症の流行⑤世界的な政治不安などがある。

VUCAの時代に求められること

変化が激しく先行きが見えない VUCA の時代に、企業に求められる事柄として戦略の明示と実行力が求められる。先の見えない時代だからこそ、得られた情報を最大限活用して先々の見通しを打ち出すことである。どちらに進むか経営の方針が不透明な中では、企業を構成するメンバーの不安をますますあおることになりかねない。このときのポイントとして、正確な情報を、時間をかけて集める必要性は高くないと考えられる。情報を収集して正確性を求めている間に、変化の激しい時代は、変化し続けるためである。集めた情報は限りがあるかもしれないが、その前提のもとにその時点で最適であると考えられる戦略や方向性を、明確に社員に対してメッセージすることが期待される。

そして次に大切なことは、明確に打ち出した戦略や方向性を、実行することである。実行する際に必要なことは、社員が「この方向で進んで行こう」と納得し、腹落ちすることである。社員の全員が腹落ちすることが難しい場合は、影響力を持った社員が納得し腹落ちするかが鍵になる。人数の過半数ではなく、影響力の過半数が戦略や方向性に納得し、推進力となる状況をつくり出すことができれば、VUCAの時代を力強く進むことが期待できる。

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