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ブータン王国のシグメ・センゲ・ワンチュック国王が提唱している幸せを示す指標。
GDPを補完する指標として欧米でも注目を集めている他、中国では、GDP偏重になるあまりに過剰投資や貧富の格差などの社会問題を生みだしていたとの認識が広がっているため、重慶市や北京市、広東省、貴州省などがGNHを参考とした具体案を掲げている。
今までは、民族、宗教、文化など様々な要素があるために幸福を指標化することは出来ないとブータン側も発言していたが、欧米はじめ多くの国の要望から指標作りが行われている。
の構成要素を72のインデックスにまとめ、さらに政策分野やプロジェクト対象ごとに数十のインディケーター(変数)と4段階評価で綿密に評価・算出される。
ブータン国立研究所所長である、カルマ・ウラはGNHについて以下のように述べている。
「経済成長率が高い国や医療が高度な国、消費や所得が多い国の人々は本当に幸せだろうか。
先進国でうつ病に悩む人が多いのはなぜか。地球環境を破壊しながら成長を遂げて、豊かな社会は訪れるのか。
他者とのつながり、自由な時間、自然とのふれあいは人間が安心して暮らす中で欠かせない要素だ。
金融危機の中、関心が一段と高まり、GNHの考えに基づく政策が欧米では浸透しつつある。
GDPの巨大な幻想に気づく時が来ているのではないか。」
似たような指標に人間開発指数(HDI)がある。
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