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図式尺度法
- 図式尺度法とは、人事考課の方法の1つである。
- 「信頼性」「知識度」といった評価要素を要素毎に段階評価の基準を設定し、該当箇所をチェックしていく方法である。
- 評価の目盛りは、5~7段階が適切であるといわれる。評価の段階は多い場合、少ない場合それぞれに利点欠点がある。
- 評価の段階が多くなれば、1段階単位での達成状態が細かく設定されるため、細かい差を設定できるメリットがある半面評価の1段階の差が何であるかわかりにくくなる。
例)達成率 80%・79%・78%・76%・・・といった場合の1%の差を示しにくい。 - 評価の段階が少ない場合には、評価の1段階の差が明確であるために評価者は評価しやすいが一方で、1つの段階を引き上げる/引き下げるには大きなハードルとなるために、結果として中央化傾向を引き起こしやすい。
例)達成率100%・50%・0%などとした場合、50%に集中する。
- 評価の段階が多くなれば、1段階単位での達成状態が細かく設定されるため、細かい差を設定できるメリットがある半面評価の1段階の差が何であるかわかりにくくなる。
- 図式尺度法のメリットとしては、視覚に訴えるため評価者及び被評価者が理解しやすいこと、また評価結果が自動的に数値に換算できる簡便性などが挙げられる。
- 一方、デメリットとしては数値で換算できるため、結果値より逆算をして各項目の評価をする逆算化傾向が発生することが挙げられる。(例えば、被評価者Aさんを順当に評価した場合65点となったが、最終的に70点にしたいので、逆算して各項目の値を調整する)
- そのデメリットを改善するためには、各項目の評価の観点を明確にする、あるいは、目盛りにある達成状態を明確にするなど評価基準を明確にするとともに、評価者トレーニングによって評価者の目線を合わせるといったことが必要である。
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