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プライベート・ブランド
PB(プライベート・ブランド)Private Brand
流通業者が単独または、メーカー等と共同で開発した商品のことを言い、その多くは、一定規模のチェーンストアなどの販売力を背景に、メーカーと共同で商品の
企画・開発を行い、ストア自身のブランド名を付けて販売している商品のことを指す。
PB商品は、メーカー側の目線から考えると、企画・開発段階で一定の出荷量と販売網が確保できているため、メーカーが単独で有するNB(ナショナル・ブランド)商品と比べて、広告や販促にかかる費用を抑えることが可能である。また販売側にとっても、商社や卸といった流通機能を活用せずに仕入れることが可能であるため、中間マージンのカットや販売価格の引き下げが可能になる。
PB商品は、食品や日用品を中心に1990年代から増加している。この背景には、不況等による消費者の低価格指向に対する対応だけでなく、昨今の技術力の進歩により、PB商品がNB商品と同程度の品質を実現できるようになったことも主要な要因であるといえる。
これらのPB商品の拡大は、消費者がメーカー名で購入商品を決めるといった態度にも変化をもたらしており、メーカー側に対する流通業者の力を強める結果も招いている。