さ行
シックスシグマ / 6σ
Six Sigma
- 業務オペレーション品質管理手法や経営改善方法論の一つであり、統計分析手法や品質管理手法を体系的に使用して、製品製造やサービス提供に関連するプロセス上の欠陥を識別・排除することにより、不良率の引き下げや顧客満足度を改善していくものである。
- シックスシグマは、「製品100万個作ったときの不良率を3~4個にする」という高レベルな目標を達成するための全社的な取り組みである。シグマ(σ)とは、統計学上のバラツキを示す標準偏差のことであり、100万に3~4個という確率は、統計学で「6シグマ(σ)」に相当することから、シックスシグマと呼ばれるようになった。
- シックスシグマは、1980年代初頭に米国モトローラ社が生産プロセスを改善するために開発した手法で、日本の製造メーカー等で実施されていたQC/TQCを研究して生み出された。
- 日本のQC/TQCは、現場作業者がQCサークルを作って現場の問題を現場で解決するという日常活動として展開されるが、シックスシグマは、トップマネジメントが改善したいポイントと要件を定義し、ブラックベルトと呼ばれるシックスシグマのエキスパートの下に現場作業者チームが編成され、数ヶ月間の有期的プロジェクトとして改善活動が展開される。
- シックスシグマの活動の内容は、「COPQ(cost of poor quality:製品やサービスの品質不良のために生じる無駄なコスト)」と「CTQ(critical to quality:経営品質に決定的な影響を与える数少ない要因)」を2つの指導原理として、特定の要因やプロセス等を「MAIC」や「DMAIC」のサイクルにあてはめることで、各プロセスをチェックし、欠陥が起こる部分を改善する作業を継続的に行うというものである。