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契約社員
- 契約社員とは、特定職種に従事し、専門的能力の発揮を目的として雇用期間を定めて契約する者(厚生労働省、2008)である。
- しかし、実際は専門能力の発揮を目的として有期雇用契約を結ぶ場合だけでなく、一般的に企業と期間の定めを有する形で雇用契約を結び職務に従事する労働者のことを言う。別称としては、期間契約社員、期間社員、有期間社員、期間従業員、期間工などがある。
- かつて、契約社員は企業と有期雇用契約を直接結び、給与は一般的に月給制或いは日給制(残業代、諸手当を含む)で、昇給や賞与はほとんど発生しなかったが、現在では年俸制或いは月給制で、賞与がある契約社員も増えている。契約期間は3ヶ月から半年から1年間であり、出勤日や勤務時間は正社員と同じのことが多い。交通費等各種手当ては正社員と同じことが多いが、退職金は支払われないことが一般的である。また最近の傾向としては、正社員への転換制度などを設けていることもある。
- 会社側のメリットとして、市場状況に応じて雇用調整しやすい点や人件費の削減、自社で養成できない従業員の確保、自社従業員の抑制、一時的欠員の補充などがある。ただし、労基法には3年以上の期限付き契約を禁じた条文があるため、3年以上労働した場合は、無期限の労働契約へ自動的に移行したと見なされる点も留意する必要がある。
- 一方デメリットとして、契約社員の士気、継続的人材確保の困難さ、技術伝承・ノウハウ蓄積の難しさなどがあげられる。
- 契約社員側のメリットとして、社内行事や企業文化に拘束されることなく、社内の人間関係の煩わしさからも開放されるため、気楽に仕事に取り組める、定められた範囲内で専門的な資格技能が生かせるなどの側面もあるが、デメリットとして、正社員のように継続的な雇用は保証されていないためキャリアプランが難しく、また、アルバイト、派遣社員に次いで雇用調整になりやすいといった不安を持っている。
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