バズマーケティング

Buzz Marketing

商品、サービス、ブランド名などに関する話題を喚起することを目的とした、いわゆる口コミを利用するマーケティング手法である。

バズ（buzz）とは、元は「ブーン」という虫の羽音を表す擬音語で、そこから転じて群衆が噂話でざわめいている様子を指すようになった言葉であり、このバズを発生させて口コミを拡大させていこうとする手法がバズマーケティングと呼ばれている。
バズマーケティングにおける口コミ手法と従来の口コミ手法と異なる点は、販売ターゲットを明確にし、そのターゲットに影響力のある「人物」を選定した後、ターゲットの中で口コミを誘発させるところにある。
例えば、美白効果の高い化粧品を販売する場合、ターゲットを30～40代の女性とする。このターゲットに対して、30～40代女性に人気のある女優やモデルに化粧品を使ってもらう。その結果、「好きな女優が使っている化粧品」ということで、ターゲットの女性で口コミが起こり積極的に購入することになる。
バズマーケティングの他に、口コミ手法としてバイラルマーケティング（Viral Marketing)がある。
バイラルマーケティングとは、企業の商品やサービスを消費者に口コミで宣伝してもらい、利用者を広げるマーケティングであり、「バイラル」は「感染的な」という意味で、マーケティングの仕組みをウィルスの感染・増殖に例えている。
一般的なマーケティング戦略では、企業は広告メディアを利用して直接消費者に自社のサービスを宣伝する。一方、バイラルマーケティングの特徴は、既存のユーザに自社のサービスを知人に紹介してもらえるよう働きかけ、既存のユーザを通して間接的に自社のサービスを宣伝するものである。