か行
キャッシュ・マネジメント・システム
キャッシュ・マネジメント・システム Cash Management System
- グループ企業の資金を親会社や中核会社が同一銀行内に専用口座を設置し、集中管理することにより、効率的な連結運営や資金運用をする手法、またはそのシステムのこと。
- 導入するメリットは、支払い業務の自動化・一本化などにより効率化・コスト削減が実現できることがあげられる。
- 具体的には、グループ各ごとに資金管理担当者の配置が必要がなくなるとともに、プールされた資金を設備投資や運転資金を必要な会社に優先的に振り分けることによって、都度の資金調達が不必要になり、余剰資金を減少、借入金利を削減することができる。また、グループ内の債権・債務を相殺することにより決済手数料の削減等も可能となる。
- 以前は、グループ会社が数十社もある売上高1兆円超の大企業に導入されていることが多かったが、1997年に解禁になった純粋持ち株会社制度により効率的な経営を目指す企業が増え、近年では中堅規模の企業でも導入が増えている。
- 導入には監査法人、金融機関の支援のもと、ITコンサルティング会社等を介すことが一般的である。