80対20の法則とは?
2016年11月16日あなたはマーケティング部の主任であり、新しい商品のマーケティングを任されています。今回、新しい商品を販売するにあたり、会社の既存の商品別売上を調べました。すると、会社の販売する全商品のうち20%の商品で、全体の売上の80%を占めていることに気付きました。「80対20。確かあの理論か?」あなたは確認するためにすぐに調べ始めました。 さて、この理論に関する正しい説明は次のうちどれでしょうか?
イタリアの経済学者パレートが発見した所得分布の経験則である。全商品のうち20%のアイテムで80%の売上を作るという考え方は、コンビニエンスストア等多くの流通業者の商品ラインナップに大きな影響を与えている
フランスの経済学者フレミングが発見した政経分離の法則である。成果の80%は、成果を生み出すための投入時間の20%で得られるという考え方に応用されている
ドイツの経済学者マルクス・エンゲルスが発見した資本主義理論の法則である。世界の富の80%は、20%の富裕層によって保有されているという考え方に応用されている
「80対20の法則」は、イタリアの経済学者パレートが発見した所得分布の経験則で、「パレートの法則」といいます。この理論は、「全体の2割程度の高額所得者が社会全体の所得の約8割を占める」という法則です。現在では他の様々な現象にも適用できると考えられ、「全商品の内20%のアイテムが80%の売上を作る」、「全顧客の20%が全体売上の80%を占める」、「従業員全体の中で、最も高いパフォーマンスをあげる(よく働く)のは20%だけ」、「税金を納める上位20%が税金総額の80%を負担している」など、さまざまな現象を説明する際に用いられています。 コンビニエンスストアの商品ラインナップは、この「80対20の法則」を活用しており、店内で売上高の高い20%の商品を集中して配列するなど様々な工夫がなされています。