自分が承認した案件で、部下が責められている場合は?

2016年12月07日

ふとオフィスを見回してみると、あなたの部下が部長に叱られていました。そこで聞き耳を立てて、叱られている内容を聞いてみることに。 どうやら叱られている内容は、ある企業との取引内容に関することでした。これは部下から報告を受けて、直属の上司であるあなたが承認した案件です。 「あの件は以前に会議で決まったことだから間違えていない。けど気まずいなぁ」 …と、思ったあなた。

さて、この後どのような行動を取るべきでしょうか?

1

部下とともに、部長に意義を申し立てる

2

部長に、部下の行為は自分が承認したことを告げる

3

部長とともに、部下のミスを責める

4

後でこっそり部下に対して謝る

A
2
部長に、部下の行為は自分が承認したことを告げる

部下から報告を受け上司として承認する際に、上司が行うべき重要なポイントは2点あります。
1.部下の報告事項を聞き、状況や内容を詳細に理解すること
2.詳細に把握した状況や内容に対して、会社(また部門)としてどうすべきかを踏まえ判断する(また行動を促す)こと

この場面において、上司が承認した事柄に対して適切な処理をした部下が、部長から叱られている要因には2つのことが考えられます。
1.部下の報告事項を詳細に理解できておらず、間違った承認をしてしまった
2.先日の会議での決議事項に対して間違えた理解をし、間違えた理解に基づいて承認してしまった

いずれの場合でも、あなたから承認を受けて実行した事項に関して、部下が部長に叱られるということは、あなたの承認に誤りがあったことになります。 この場面では、あなたは部長に対して、部下に承認を与えたことをまず話し、部下に代わって承認した根拠や背景を説明する責任があります。またこのように、自分の承認した事項に対して責任を取る姿勢を部下に見せることは、部下のあなたに対する信頼感を醸成することにもつながります。
また、今回の場面においては、その場で会議の内容に関しての真偽を部長に対して抗議するのではなく、上司として自分自身が承認したことを報告し、承認した背景を説明することが適切な対処と言えるでしょう。

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