組織の能力の底上げを図るには?
2017年08月01日営業部の課長であるあなたは、最近部下の能力差に頭を痛めています。営業部の中でよい成績を上げる者もいれば、営業部で最低の営業成績の者もいます。あなたはこれらの部下の能力差を縮めて、課内の営業能力の底上げを図りたいと考えています。
さて、課内の営業能力の底上げを図る施策として正しいものはどれでしょうか?
営業でよい成績を上げている部下と営業成績の上がらない部下に対する待遇で差別化を図る
成果主義を強化するため、営業成績に応じて給与の変動幅を拡大させることで部下のやる気を高める
社内にデータベースを構築し、営業のノウハウを共有できるようにする
営業成績の上がらない社員に営業成績を上げるまで残業させる
組織に属する個人の能力を効率的に高め、組織全体の能力の底上げを図る手段として、ナレッジマネジメントがあります。ナレッジマネジメントは、社内でこれまで培ったノウハウをデータベース化する、又は文書化して社員が皆で活用できる状態をつくることです。ナレッジマネジメントを活用すれば、ある社員が初めての問題に直面した場合でも、社内の誰かがどこかで同じような経験をしていれば、その問題に対する対処方法の足がかりを得ることができるでしょう。
ナレッジマネジメントを活用するポイントは
・「社員に作成した資料等を確実にデータベース化又は文書化させる」
・「社員にナレッジを活用して業務を行うように啓蒙する」
・「社員がナレッジを活用できるように、環境を整備する」
です。
ちなみに、ナレッジマネジメントは共同化→表出化→連結化→内面化のサイクルを繰り返しており、このサイクルをSECI(セキ)モデルといいます。このサイクルを繰り返すことで、組織全体の能力が向上するといえます。