「あるべきリーダーの行動スタイル」とは?
2016年02月03日どのような状況においても、リーダーシップを発揮するためには、常に自己革新を図る必要があります。
あるリーダーシップ理論に、部下との「人間関係を重視する考え方」・「業績を重視する考え方」を踏まえて、あるべき姿との違いを認識しながら「あるべきリーダーの行動スタイル」を決定付けるという考え方があります。
さて、このとある理論に基づいた「リーダーの行動スタイル」として、適切なものはどれでしょうか?
業績にも人間にも無関心であり、与えられた業務しか行わない
業績を犠牲にしても人間への関心が高い
人間を犠牲にしても業績最大化への関心が高い
業績にも人間にも最大の関心を示す
リーダーが、現状とあるべき姿とのギャップを把握し、リーダーとしてどのような自己革新が必要であるかを理解し実践していく理論として「マネジリアル・グリッド論」があります。「マネジリアル・グリッド論」は、リーダーシップの行動スタイルを、
1.部下とのマネジメントを考える「人間関係に対する関心」
2.チームのパフォーマンスを考える「業績への関心」
の2つで決定します。つまり、「人間関係に対する関心」を縦軸に9段階、「業績への関心」を横軸に9段階に分け、典型的な5つのリーダーシップに分類しています。縦軸に大きくなると、部下とのマネジメントを考える「人間に対する関心」が高くなり、横軸に大きくなると、チームのパフォーマンスを考える「業績への関心」が高くなります。リーダーシップ類型の分類については、以下の通りです。
1.1型: 業績にも人間にも無関心であり、与えられた業務しか行わない放任型リーダー 1.9型: 業績を犠牲にしても人間への関心が高い人情型リーダー 9.1型: 人間を犠牲にしても業績最大化への関心が高い権力型リーダー 9.9型: 業績にも人間にも最大の関心を示す理想型リーダー 5.5型: 業績にも人間にもバランス良く関心を示す妥協型リーダー
マネジリアル・グリッド論では、9.9型がもっとも理想的なリーダーシップだと考えられています。