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逆算化傾向
- 人事評価時に評価者が陥りやすいエラーの一つである。
- 評価者が求める最終的な結果(昇降格、昇降給、賞与等の処遇)になるように、最終評価結果から逆算して評価項目を調整することによって、実態と評価が一致しなくなる傾向を指す。
- 原因は、評価結果に対する部下からの不平を避ける。或いは、部下から尊敬や感謝を受けたいといった心理面での要因が考えられる。そして原因として最も多いのは、最終の評価調整で相対化をすることが前提である場合、最終的に相対化された結果(標語など)をイメージして評価を付けてしまうことである(評価者の立場において、最終的に相対化されてしまうなら、絶対評価を行う心理が働き難い)。
- 逆算化傾向は、適切な人事評価との乖離を表現する際に用いられ、人事評価時に評価者が留意する事項として捉えられている。
- 尚、逆算化傾向の予防策として以下が考えられる。
- 達成度基準を明確にした上で、分析評価行うこと。
- 処遇のことを考えず、部下の行動を観察、記録するなどして、事実を正確に把握した上で評価するという手順を踏むこと。
- 直属の上司だけではなく、関連部署の上司も一次評価者として評価することで、その2者が下した評価のギャップを補正しながら妥当な評価をつけること(評価者を複数にすることで、客観的に評価しようという心理が働くことなどを期待する)。
- 最終評価を出すための計算ロジックを非公開、或いは複雑にする。(ロジックが分からないので、逆算出来ない)
- 個別の評価項目だけを評価させる。(総合評価はつけさせない。)
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