グループ分けによる情報整理法は?
2016年06月01日先日の販売会議で「自社の製品はなぜクレームが多いのか」をテーマに議論を行ないました。 その際、以下の6つの意見が出ました。
・「設計が甘く欠陥がある」
・「納品が遅れがちである」
・「耐久性に欠く構造になっている」
・「発注の管理が甘く間違いが起こる」
・「営業担当の対応が悪い」
・「会社のイメージが悪い」
この6つを「製品の問題」と「販売プロセスの問題」2つにグループ分けした場合、どちらのグループにも分けられない意見がありました。それはどれでしょうか?
耐久性に欠く構造になっている
会社のイメージが悪い
納品が遅れがちである
設計が甘く欠陥がある
同じような情報をグループ化することで、新たな発想や共通点を発見し、問題解決のヒントや糸口を導き出す手法を「KJ法」といいます。KJ法は問題解決の技法であり、文化人類学者の川喜田二郎氏(イニシャルK.J.)が考案した整理手法です。
今回の問題の場合、
1.「製品の問題」
・「設計が甘く欠陥がある」
・「耐久性に欠く構造になっている」
2.「販売プロセスの問題」
・「納品が遅れがちである」
・「発注の管理が甘く間違いが起こる」
・「営業担当の対応が悪い」
というグループに分類することができます。
一方、「会社のイメージが悪い」はどちらのグループにも分類することができません。
このように情報を分類化することで整理ができ、意見や情報の量の濃淡が分かります。
また、KJ法を使う場合、グループにできないものを無理にグループ化する必要はありません。