会社と社員が共に成長する
人材マネジメントに挑戦。

株式会社吉村

経営企画部 次長
池辺 かおり 様

事業内容
食品包装資材の企画、製造、販売 など

導入事例概要

     
            

- 導入した背景を教えてください

当社は、食品包装資材の企画、製造(印刷・加工)、販売まで、一貫製造による高品質なサービスを実現し、「お茶袋」に関して業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立してきました。また、消費者から直接意見を吸い上げ顧客(茶業者)に提供する等、茶業界との親密な情報交換・提供を図り、「狭い分野で深く」ビジネスを展開し、確固たる地位を築いてきました。

その原動力として、社員が自律的に「プロとしてお客様に感動していただける仕事」を遂行できるよう、会社として継続的に多様な環境整備に取り組んできました。

特に「社員と共に会社が成長する」といった考え方のもと、継続的に社員にて適切に会社の方向性を示す(経営計画説明会・壁新聞、理念共有カード等)、会社の目標との社員の取組みとの連動性を担保する(目標ビンゴ・行動評価等)、社員が自ら発言できる機会・場を創出する(ノーベル会議等)、女性でも働きやすい環境を設備する(出産・育児休業等の施策の設備等)など積極的な社員満足度向上施策を実行してきました。

現在その取り組みの結果として、「風通しの良い文化」「働きやすい環境」が一定レベルで実現されています。
しかしながら、会社主導で取り組みを実行してきたこともあり、“やらされ感”が芽生え、特定の社員には十分満足とまでは至っていなかったのが実態でした(社員満足度調査による結果)。

加えて、経営として、優秀な社員が長く働いてもらえるよう、仕事と生活との両立を実現するワークバランスの実現や会社利益の適切な配分を実現する魅力的な処遇の実現を図っていくことを新たなメッセージとして伝えたいといった想いもあり、今回人事制度の再設計に踏み切りました。

- 導入したサービスの詳細を教えてください

「基幹人事制度」の中心である等級制度・評価制度・報酬制度の再構築を図りました。

新人事制度の名称を
「YES制度(Yoshimura Employee Satisfaction)」とし、 社員のES(社員満足度)向上を図る制度であるメッセージを明確に示し、設計プロセスに、多くの社員を関与する機会を創出し、名実共に社員皆で作り上げてきました。

つまり、YES制度は会社の考え方だけでなく、社員の声を反映した制度であると言えるのです。

「会社と社員は共に成長するための仕組み」として、等級制度においては、役割を明確にして会社が期待する努力に報いるよう、役割等級制度に基づく、処遇の仕組みを実現しました。また、様々な価値観を認める現代社会に対応して、様々なキャリア(働き方)を実現できる仕組みとして、キャリアパスを整備し、キャリアパスの見える化を図り社員に選択肢を示しました。

評価制度においても、一貫性・透明性がある納得できる仕組みを実現することに腐心しました。特に、目標管理制度を中心とした評価の仕組みの中で評価の基準を明確にするとともに、上司と部下の対話がある運用を実現できるものとしました。 報酬制度に関しても短期成果に報いつつも、中長期的な組織貢献にも報いる仕組みを検討し、これまで短期成果に目がいきがちになっていたものを適正化しました。

「成果」とは、経営的な計数(売上・利益)はもちろんですが、成果を多角的にとらえ、それぞれの組織や職種において異なる組織貢献を適切に評価し、昇降格や報酬といった処遇に反映できるものとしたことは今回の制度のポイントです。

- サービスを導入した感想はいかがですか

今回のプロジェクトの経験を通じて、社員皆の力を結集して仕組みを作り上げることの大変さとともに、その効果の高さを実感しました。

人材マネジメントの仕組みづくりに社員が積極的に関与したことにより、「自分たちの考えた、自分たちのための仕組み」といったオーナー意識が芽生え、制度や改革に対しても前向きに捉えている傾向が強いです。もちろん、評価者などは新制度になり、高い評価スキルが求められるようになり難度が高くなった面は否めず、戸惑いや不安が無いといったら嘘になるでしょう。

現在は、評価者の不安や戸惑いを解消するために、YESプロジェクトのメンバーを中心に、評価のすり合わせ検討会の実施や、評価方法の指導など、評価者を支援する取り組みを継続的に行っています。もちろん、必要に応じてアクティブ アンド カンパニーにも、適宜支援をお願いしながら試行錯誤を続けているのが現状です。

このように、自分たちの手が運用を行うことは苦労も絶えませんが、不具合を発見したり、より良い運用のためのノウハウなどが蓄積される、または、次なる改善点も整理でき、よい面もあります。加えて、手探りながらも自分たちの手で運用に取り組むことでよりYES制度が“自分達らしい”仕組みになっていく実感があります。今後もより良い仕組み・運用の実現のために取り組んでいきます。

- 本日は、ありがとうございました。

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