部下のキャリア・プランで考慮することは?
2015年02月18日あなたは営業部の部長です。あなたの部の課長から「これからキャリア面談を部下と行うのですが、キャリアを検討していく上で最も大切なことは何ですか?」と尋ねられました。
さて部長であるあなたは、どのように回答しますか?
部下がキャリアを選択する際に、最も大切な他に譲れない価値観や欲求が何かを見極めること
部下がどれだけの報酬がほしいと思っているかを見極めること
部下が役員まで昇進したいと思っているかどうかを見極めること
部下が自社以外のどの会社で働きたいと思っているかを見極めること
キャリアを検討していく上で大切にすべき事項の一つに「キャリア・アンカー」があります。キャリア・アンカーとは、自らのキャリアを検討していく上で、犠牲にしたくない最も大切な価値観や欲求のことを指しています。キャリア・アンカーとは、一度形成されるとすぐに変わりづらく、生涯に渡ってその人が重要な意思決定を行う際に影響を与え続けるとされています。
キャリア・アンカーのアンカーとは「碇(いかり)」の英訳であり、船が停泊するときに碇をおろすように、キャリア・アンカーも一度決まれば簡単に変わることがないことを表しています。
心理学者/エドガー・H・シャインが提唱するキャリア・アンカーは、5つに分類されています。
個人にとって、自らのキャリア・アンカーを見極めることは、職業選択を行う際の欠かすことができない重要な判断の基準となります。また組織にとっても、従業員のキャリア・アンカーを見極めることで、自社の研修体系の構築や異動・配置を行う際など、様々な局面において役立てることが可能です。